魔法から伝説になる。VAIO Duo13 レビュー [VAIO]
SONYが無機質なつまらないWindowsパソコンにかけた数々の魔法はパソコン業界に革命をもたらした。数々の革命と魔法を引き起こした数々のVAIOは我々が持っていたパソコンのイメージと固定観念をぶっ壊し、そして心を掴んだのは紛れもない真実である。
そんなVAIOを開発から製造まで行っているのがVAIOの里の愛称で親しまれている日本の長野県安曇野市のVAIO&Mobile事業本部である。しかし、すべてのVAIOがここで製造されている訳ではない。一部のハイエンドモデルや海外では生産が困難なモデルにのみ特化されてこの日本の安曇野で製造されている。
ソニーがVAIO事業を売却する事になり、惜しくもこの安曇野モデルの最後になってしまったのが、VAIO Duo 13 であった。これは誰が何と言おうと覆されない事実なのである。
今回、レビューするのは日本の安曇野でしか作ることができなかった、そしてSONYでなければ作れなかったVAIO。VAIO Duo 13 のラストモデルになる。
レビューをしているとあまりの完成度に夢中になり、魔法にかかったような感覚に襲われたが、すべてがPCの次世代であり、PCの未来であり、そしてテクノロジーが生み出した魔法をまざまざと見せつける安曇野でしか作ることができないVAIOがそこにはあった。
誰もがそのスタイルと変形に驚いたVAIO Duo11。タブレットからPCへ一瞬で変形するその姿は斬新でありながら実用的であり多くの人々を驚かせた。
その VAIO Duo 11 の革命をさらに進化させたのがVAIO Duo 13だと聞けば自ずとどの程度のものかは想像できると思うが、実際は想像以上の驚異的な進化だったのだ。
パーフェクトなデザイン
まずはそのデザインから見ていこう。
流れるようにタブレットからPCへ変形をするるSurf Slider方式は健在である。しかし、その構造は大きく変化している。
さらにスムーズにかつ優雅に変形するようになったのである。
それもそのはず変形とディスプレイを支えるヒンジ部分が小型化されているのだ。それでいて耐久性能も向上しているのだから、技術力の高さに震えてしまう。
この進化はPS2からPS3への進化に近い感覚なのかも知れない。
複雑な変形機構があるにも関わらず、それを全く感じさせないデザイン。
Duo11の時に感じたベゼルの厚みは皆無となり、非常にスッキリとした正面。
変形機構のキモとなるヒンジ。小型化に成功しシャープかつ洗練された。
タッチパッドも搭載され、普段通りの使い方も可能になりPCとしても理想に限りなく近づいている。もちろんキーボードはバックライトも搭載可能だ。
VAIOロゴなど細部まで非常に美しく、タブレットモード時はネジ穴ひとつ見当たらない。
この特殊な変形機構がありながらも工芸品のような美しさを持ち、そして強い耐久性までも持ち合わすことが可能にしているのはまさに安曇野モデルだからそこ可能にしたプロダクトである。
パーフェクト それ以外の言葉が見つからない。
それであるにも関わらず、あの世界を驚かせたVAIO Duo11とほぼ同じサイズ、そして同じ重量を実現している。
11インチと13インチが同じサイズで同じ重量なんてあり得るのだろうか。初めて聞いた時は耳を疑ったのは言うまでもない。
驚くのは外観だけではない。
PCとしてのパフォーマンスも次元を超えているのだ。
VAIO Duo13は世界最長のバッテリー駆動時間を実現している。
なんと公称値で18時間も持つと言うのだ。信じられない数字である。半日外で使っていてもバッテリーの心配など無用な世界をあなたは体験した事があるだろうか?今までビクビクしながらACアダプターも持ち歩いて結局重たいなどという経験をしているのではないだろうか?
ACアダプターも携帯しなくて良いストレスフリーを経験するともう過去には戻れない。付け加えて言うとこのVAIO Duo13は数日放置していてもほとんどバッテリーは減らない。
そしてスリープからの復帰なのだが、これが0.3秒というのだから驚きだ。ディスプレイが消えていただけなのでは?と思うぐらいの時間である。この速さはPCの次元を超えている。魔法を超えた奇跡と言っても良いぐらいだ。
付け加えるとWindows 8のConnected Standby(スリープ中でもWindows 8のライブタイル更新やメールの受信、カレンダーの更新などが行える)にも世界で初めて対応しておりまさにタブレットとしての使い勝手をPCで実現させていることに他ならないのである。
タブレットは生活を変えたと言われているが、それ以上の事が可能なこのVAIO Duo13は我々の生活を更に高い次元へ導いてくれるであろう。
One Sony
そしてデジタイザペンによる従来のパソコンと紙のノートを融合、NFCによるワイヤレスサラウンドシステムやレンズスタイルカメラなどの連携まで可能にしている。
加えてSONYならではの圧倒的に高画質なディスプレイもある。
オプティコントラストパネル、トリルミナスディスプレイ for mobile、X-Reality for mobile SONYのBRAVIAで培われた映像エンジンやパネル処理を余す事無く搭載しており
PCのレベルを超えた表現を実現しているのだ。
このディスプレイで写真を見れば、あの時の風景がよみがえり、映画を見れば、その世界に没入する事ができるに違いない。フルHD以上の解像度のディスプレイも登場しているが、解像度だけでは表現できない世界がそこにはあるのだ。
これらのテクノロジーはSONYだからこそ実現できる機能達であり、まさにOne Sonyが生み出した結晶だと言える。SONYならではの連携、そしてそれを高いレベルで再生ができてしまい、製品そのものが圧倒的な質感を持ち、誰が見てもカッコイイと思えるデザイン。これこそが、SONYのVAIOなのだと私は改めて感じた。
Windows8.1
Windows8は登場時は荒削りであったが、8.1、そして先日のupdateで使い勝手は洗練されて来ている。タブレットとしてもPCとしても使い心地がOSとしても高まってきている中それに最も相応しいPCは高速起動、世界最長のバッテリー駆動時間、タブレットからキーボードモードへ一瞬で切り替わる変形機構など今まで述べてきた事を振り返ると、VAIO Duo 13であるのは間違いない事実であろう。
そして伝説へ…
SONYのVAIOは残念ながら終わってしまう。このVAIO Duo 13を利用しているとまだそれが信じられない自分が居る。
なぜなら、これほどまでに未来を感じ取れるモバイルPCに私は触れた事がないからだ。今後もなかなか巡り会えないだろう。
改めてSONYのVAIO、安曇野モデルのVAIOの素晴らしさと技術力を感じたが、最後なのだからやむを得ない。今後はそれらが伝説になっていくのを見届けたいと思う。
そして、その伝説が新生VAIOチームでも受け継がれていく事を私は望んで止まないのであった。
※この文章は某ジャーナリスト?や一部のαブロガー?の方々に強くインスパイアされています。改めてこのようなVAIOのエントリーが最後になるのを非常に残念に思います。
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